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暗い部屋。カーテンが締め切ってある




 暗い部屋。カーテンが締め切ってある。
 その闇を照らすのは部屋の中心に置かれたキャンドル。
 その明かりを境に向かい合う男と女。
「ねえ、やっぱりやめませんか……」
 女が心細そうに言う。男はおどけた調子で答える。
「なんだよ、あんたの方から誘ってきたんじゃないか」
「そう、ですけど……。ていうかこのキャンドルは何なんですか」
 女は自分の前においてあるキャンドルを指差して言う。炎がそれを
受けて、ゆらゆらとゆれる。
「何って、この方が雰囲気出るだろ」
 そう言って笑うと、男は咳払い一つして言った。
「……じゃあ、はじめようか」
 女はややためらいがちに頷いた。

      * * *

「待って、ちょっと待ってくださいっ! これ以上はっ!」
 女が絶叫を上げる。それに対して男は戸惑ったような声で答える。
「何で。ここからがいいとこなのに」
 こんな中途半端で終われるかよ。男は、女の哀願など聞き入れ
ず、『それ』を続けた。

      * * *

「そして男は赤いマフラーの女に聞いたんだ。『どうしてこの暑いの
にマフラーなんかしているの?」って」
「やめて、やめてぇ!」
 女は涙をうっすら浮かべながら、必死で耳をふさいでいた。男はあ
きれたように言う。
「分かったよ……。全く、あんたはつくづく変わってるよ。怖がりなの
に、怪談好きだなんて」

(ホラー映画マニアの男と、怖がりだけど怪談好きの女)

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